神社を訪れる際、多くの人々が御朱印を求めます。伊勢神宮もその例外ではありません。
しかし、時折SNS上で「伊勢神宮で御朱印を断られた!」との声が挙がります。
そこで、なぜ御朱印が拒否されるのか、その真相を解説しながら、伊勢神宮の御朱印について詳しく見ていきましょう。
伊勢神宮で御朱印を拒否される理由
伊勢神宮で御朱印が断られる理由はいくつかありますが、その理由は「寺院の御朱印帳」や御朱印帳以外のものを使用した場合です。
「寺院の御朱印帳」は霊場巡りに使われるものであり、伊勢神宮では法律に基づき、神社と寺院の区別が厳密にされています。
また、御朱印は参拝の証として与えられるものであり、ノートや手帳など御朱印帳以外のものには記されません。
解決法は現場で神社の御朱印帳を購入することです。
伊勢神宮では御朱印帳を用意しており、必要に応じて購入することができます。
もし御朱印帳がない場合でも、神社のスタッフに相談すれば、和紙に御朱印を書いてもらうことができるでしょう。
特に最近では、コロナ禍の影響で御朱印を和紙に描くスタイルが一般的になっています。
伊勢神宮の御朱印スポット7選
伊勢神宮は外宮・内宮を含む125社からなる広大な神域です。その中でも、御朱印をいただけるスポットは7つあります。
豊受大神宮(外宮):生活の守護神として知られる豊受大御神を祀る場所。正宮の他に多賀宮・土宮・風宮も参拝し、御朱印をいただくのが一般的です。
月夜見宮:外宮の北に位置する、月夜見尊を祀る社殿。静かな雰囲気の中で御朱印をいただけます。
皇大神宮(内宮):日本人の総氏神である天照大御神を祀る場所。内宮と下界を結ぶ宇治橋や五十鈴川御手洗場なども見どころです。
月読宮:内宮の別宮で、月読尊と伊佐奈岐・伊佐奈弥を祀る。4つの社殿を順番に参拝します。
倭姫宮:天照大御神を祀る倭姫命を神様として祀る場所。周辺には文化施設があり、地元でも親しまれています。
伊雑宮:内宮から離れた志摩市に鎮座する場所で、「天照大御神御魂」を祀る。毎年6月24日には御田植祭が行われる。
瀧原宮:内宮の別宮で、大紀町に鎮座。瀧原宮と瀧原竝宮があり、瀧原宮から参拝が始まります。
伊勢神宮の御朱印はひどい?しょぼい?
伊勢神宮の御朱印が「しょぼい」「シンプルすぎる」「インスタ映えしない」との声が上がっています。
一般的に神社の御朱印といえば、大胆な筆文字に神紋(神社の家紋)を想像することが一般的ですが、伊勢神宮の御朱印は象形文字のようなシンプルなものです。
確かに、最近では人気のある絵柄やカラフルな御朱印と比べると、伊勢神宮の御朱印は物足りないと感じるかもしれません。
しかし、御朱印はもともと「参拝の証」として御朱印帳にいただくものであり、古くからの習慣では「印」と「日付」だけのシンプルなものが一般的です。
その理由については諸説ありますが、費用や参拝客の対応など、本来の御朱印の意味から外れた理由もあるようです。
また、神紋についても伊勢神宮が後の時代で生まれた神紋を持っていないことは、その歴史から考えれば当たり前のことです。
伊勢神宮での御朱印の受け取り方
伊勢神宮での御朱印の受け取り方は、御朱印帳を開いた状態で、「こちらのページに御朱印をお願いします」と伝えるとスムーズに書いていただけます。
ただ、御朱印帳を開かずに渡すのはおすすめしません。
どのページに御朱印を書けばいいのかわからなくなることがあるので、御朱印帳を開いて、指定のページを指さして伝えるとわかりやすいでしょう。
また、伊勢神宮の御朱印に関するちょっとしたノウハウですが、内宮の御朱印は1ページ目に書いてほしいと思う人が多いです。
しかし、伊勢神宮は外宮を最初に参拝してから内宮に行くため、御朱印帳を渡すだけでは1ページ目に外宮の御朱印が来てしまうことがあります。
その場合は、外宮で「内宮の御朱印を1ページ目に書いてほしいので、2ページ目に書いていただけますか?」と伝えれば大丈夫です。
ただし、御朱印の順番は特に重要ではないので、気にする必要はありませんよ♪
まとめ
伊勢神宮で御朱印をもらえないのは、持参した御朱印帳がお寺のものか、ノートや手帳など御朱印帳以外のものだからです。
そんな場合はその場で購入するか、話をすれば和紙に書いてもらえるのでおすすめです。
伊勢神宮では御朱印が合計7つあり、全てを巡るのは少し大変かもしれませんが、伊勢の美しい風景と空気を楽しむことができます。