胡蝶蘭は台湾、マレーシア、フィリピンなどの熱帯地方に生育する植物なので、育て方は優しくはないです。
胡蝶蘭は葉に栄養分をためる特性があります。
なので、葉の状態をこまめに観察することが大事です。
例えば、葉が黄色い斑点がでたり、黒い点が出始めたら枯れる可能性があるので要チェックですよ!
大切に育てた胡蝶蘭が枯れてしまったら再生や復活は可能なのでしょうか?
大切に育てた胡蝶蘭が枯れてしまったら再生や復活は可能なのでしょうか?
再生、復活することは可能です。
再生、復活させる方法はこの後詳しく説明しますね。
胡蝶蘭が枯れて再生復活できるとしたらその方法は?
胡蝶蘭は花が終わってしまうと花が落ちてしまいます。
花が落ちてしまって枯れてしまったのかと思いますが、その時は葉をみてみましょう。
胡蝶蘭は葉に養分を蓄える特性があります。
葉がしおれていて、そのままにしておくと枯れてしまいます。
胡蝶蘭が枯れてしまったら支柱を外し、出来るだけ短く茎を根元から切ってください。茎が残ってしまうことで栄養が茎に行ってしまい次の花を咲かせられなくなってしまいます。
切った後は温度10〜30度の場所に移動し、暖かい時期は1週間ごと、寒い時期は1ヶ月ごとを目安に水を少なめに与えてください。
直射日光が当たらない場所に置いて、追肥はしないでください。
うまくいけば次の年の春先に花が咲くでしょう。
葉の一部が黄色く縮んできた場合、根元が固い葉か生きている根が残っていたら再生復活できる可能性が高いです。
葉の中心に小さい葉があれば問題ありませんが、全ての根が黒く変色して葉が枯れているようですと再生は難しいかもしれません。
葉がしなびてしまい見た感じ元気がなくなってしまった場合、透明なビニール袋など使用すると復活するでしょう。
鉢内を湿らせてからビニール袋に入れて暖かい室内に移動しておきます。
カビに気をつけ1〜2ヶ月待つと葉のツヤが戻り復活するでしょう。
胡蝶蘭が枯れる原因とは?
胡蝶蘭が枯れる原因の多くが、水のやり過ぎによる根腐れ、直射日光による葉焼けです。
通気性が悪い状態で育てていると根腐れが進行していきます。
花が開花した時からすでに根の衰弱が始まっている場合がありますので、株を持ち上げてみて根の状態を確認してみてください。
根が茶色く変色している場合は根腐れが進行している証拠です。
そのような場合は植え替えを行うことで改善する場合があります。
植え替えは通常春頃に行いますが、根腐れが進行している場合は早めに植え替えを行ったほうが良いでしょう。
植え替えに必要なものは、用土になります。
用土には水苔やバークが使われており、水苔で栽培された胡蝶蘭をバークに植え替えても問題ありません。
植え替えの場合肥料やハサミも用意しておいたほうが良いでしょう。
ハサミは病気が伝染しないように消毒します。
植え替え方法として、花芽をハサミで切ります。
根を痛めないよう、古い土、傷んだ根、黄色い葉を取り除いてください。
用土が水苔の場合水で湿らせた水苔を根の周りに巻き付け鉢の中に入れます。
20日程度水を与えず、その後10日に1回水を与えます。
用土がバークの場合は鉢の中に固形肥料を入れてからバークを入れ肥料が直接根に触れないようにします。
葉が白くなり、焦げたように黒くなっている場合は葉焼けです。
そのような場合はすぐに日の当たらない場所へ移動させましょう。
焼けてしまった部分はハサミで切ってしまいましょう。
葉が黄色くなってしまった場合は葉焼けでなく寿命な場合もあります。
株についている中で一番下についている葉が黄色くなっているのであれば寿命のため心配することはないでしょう。
黄色くなった葉はすぐ取る必要は無く、簡単に取れるほどシワシワになってから取り除きましょう。
胡蝶蘭が枯れそうになったらやることとは?
せっかくお祝いで頂いた胡蝶蘭が枯れそうになって花が散ってしまっては、もう楽しむことができないのではと思っているでしょう。
じつは花が終わった胡蝶蘭を二度咲きさせる方法があります。
胡蝶蘭は生命力が強いため、そう簡単には枯れることがないのです。
お手入れの仕方次第では引き続き花芽をつけてくれる可能性があります。
花が枯れてきたら根元に近い花から取り除きます。
支柱を抜いてから花茎をカットしましょう。
花芽は通常11〜12月頃出てきます。
その後3〜5月に開花し、6〜8月に咲き終わりますので花茎をカットしておきます。そうすることで9〜10月頃に花芽が出てきます。
花芽がついた後は洋ラン用の液体肥料を薄めて与えましょう。
液体肥料与えている間、水は与えなくても大丈夫です。
花茎が育ち蕾を付けたら水不足に注意して日が当たる場所で管理しましょう。
まとめ
胡蝶蘭の寿命は長いもので50年と言われ、家庭で育てても平均的10年は育てることができます。
開店祝いや移転祝いなど、お祝い等でもらう事が多い胡蝶蘭ですが、その名前の由来からお祝い事で贈られるようになったそうです。
胡蝶蘭の名前の由来は、見た目が蝶に似ているため「幸せが飛んでくる」「共にする喜び」という縁起の良い言葉からです。
お祝いで頂いた胡蝶蘭、いつまでも綺麗に花を咲かせて楽しみたいですよね。
生命力が強いので、そう簡単には枯れることはありませんが、水のあげすぎと葉焼けには注意しましょう。
長く楽しむためには植え替えが大切です。
適切な育て方を心がけて胡蝶蘭を長く楽しみましょう。