毎年お盆に合わせて帰省をしているという人も多いのではないでしょうか?
お盆の形は地方によって様々ですが、多くの地方ではお盆で灯篭流しをやっていますよね。
しかし、この灯篭流し、幻想的な雰囲気ですが、実際に川に流していますが、どこかで回収をしているのでしょうか?
また灯篭流しの起源や灯篭に何を書くのかもいまいちわかりませんよね。
ここではそんな灯篭流しについて解説をしたいと思います。
灯篭流しは川下で回収しているのか?
灯篭が川を流れていく様子は神秘的ですよね。
しかし、この灯篭流しの灯篭は回収をされるのでしょうか?
結論から言えば、多くの場合で灯篭流しの灯篭は川下で回収をされます。
灯篭流しは古くから伝わる日本の行事ですが、昔は死者の魂を霊界に返すために灯篭はそのまま川から海へと流していました。
しかし、近年は海や川の汚染問題もあり、エコではないということで多くの場合は川下で灯篭を回収しています。
また川下でなく河川敷であったり、海岸にて回収することもあります。
中には灯篭を回収せずに、そのまま海へと流してしまってい地方もありますが、個人的にはやはり回収をした方が問題にもならず、長く灯篭流しを続けることができると思います。
じつは灯篭流しによる事故も実際に起きています。
2018年には金沢市の灯篭流しの際に灯篭が密集したことにより、灯篭が燃え広がるという事故が起きました。
火はすぐに消し止められ、けが人もいませんでしたが、もしこのような事故が大きな事故になったら灯篭流しという文化そのものがなくなってしまうこともあります。
ですので、灯篭流しをする際にはエコや安全に配慮した上で行ってもらいたいですね。
灯篭流しの起源は江戸時代!?
灯篭流しですが、お盆自体は古くからあり、火を使って故人を偲ぶという行事は行われていました。
しかし、それが灯篭流しという形で定着をしたのは戦後の広島からだと言われています。
戦後ということで灯篭流しは意外と最近始まっているのですね。
広島は戦争によって原爆が投下されました。
この原爆の投下によって多くの死者が出ましたが、かろうじて生き延びた人も熱さを逃れるために川に飛び込み、そのまま亡くなった方も多くいました。
そして、日本の戦争は終結して、広島も少しずつ復興をしていきましたが、原爆による死者を弔うために灯篭を川に流して、追悼と供養をしたのが灯篭流しの起源とされています。
ですので、灯篭流しはお盆に故人を偲ぶ役目と平和への思いも込められています。
灯篭流しでは和紙に何を書くのか
そんな灯篭流しですが、灯篭には何か書かれていますよね。
灯篭流しの灯篭には何を書くのでしょうか?
結論から言えばわりと自由です。
灯篭流しの基本はお盆でご先祖様や故人を偲ぶものです。
ですので、故人の戒名であったり、○○家代々精霊など、家系にまつわるものが多いです。
そして、灯篭を川に流すことで、故人やご先祖様を霊界へと送り返します。
しかし、上記のように灯篭流しには平和を願う思いも込められているので、世界平和、復興祈願などの願いを書いても問題はありません。
灯篭流しはお盆に行われることが多いですが、そのような枠組みにとらわれず平和を願う機会でもあります。
ですので、お盆で実家に帰省する機会がなくても、世界平和を願う気持ちで参加するのも良いですね。
まとめ
灯篭流しは多くの自治体では川下や河川敷で回収をしています。
灯篭流しによる事故も実際に起きているので、安全には配慮をして、どこの自治体でも安全におkなわれるようにしてもらいたいですね。
灯篭流しは戦後の広島から始まったとされており、故人を偲ぶ気持ちと平和への願いが込められています。
ですので灯篭流しの灯篭には戒名であったり、平和への願いが書かれています。
灯篭流しは全国的に行われているので、ぜひ興味がありましたら参加してみてくださいね。