ネズミってよく観察すると尻尾が長いことに気付きます。
ペットショップでハムスターもよく観察してみてください!
結構シッポが長いですから。そして毛が生えていないことにも気付きます。
ネズミの尻尾ですが、調べてみると生態的な秘密があるんです。
ただ長くて毛がないだけじゃありません。
「え?だからしっぽ長いの??」って思いますから。
またネズミの尻尾はトカゲみたいに切れても平気なのでしょうか?
この記事ではそんなネズミの尻尾について解説をしていきます。
ネズミの尻尾が長い理由は?
ネズミといえば長い尻尾を持っていますよね。
ハツカネズミやチンチラ、デグーなど、長い可愛らしい尻尾を持つ種類もいます。
あまりじっくり見たくないですが、ドブネズミもしっぽが長いです。
ネズミの尻尾どうして長いのか!
それにはちゃんとした理由があります。
ネズミの尻尾は主にバランス調整のために長いと言われています。
ネズミは細い木の上や狭い通路を通ることが多いです。
そんな場所でもバランスをとりながら歩くために進化をしていったと言われています。
動物界では尻尾が長いというだけで大きなアドバンテージとなります。
例えばネズミと同じ齧歯類(げっしるい)に分類されるリスも長い尻尾を持っており、これはバランス調節のために進化をしていきました。
他にはサバンナを駆け回るチーターも長い尻尾を持っていますよね。
このチーターの尻尾はチーターがサバンナを駆け回った際に急な方向転換をする時のブレーキであったり、バランス調節に使われます。
霊長類であるテナガザルも長い手足に隠れて長い尻尾を持っています。
テナガザルの尻尾も実はこの長い尻尾を自在に操り、手足と同様に器用に使います。
このように動物にとって尻尾はとても大切な器官なのですね。
ただ逆に同じネズミでもハムスターは尻尾が短いですよね。
この理由としては他のネズミに比べて尻尾を使うという用途が少ないからです。
ただ、ハムスターは立ち上がる時にも尻尾を使っています。
ずんぐりとした体を支えるために足と尻尾で体を支えるのですね。
ただ逆に言えばこれぐらいしか使いません。
ハムスターの場合、木に登ることもなく機敏に駆け回ることもないので、他のネズミや動物に比べて尻尾の用途が少ないです。
そのため、尻尾も短く進化をしていったのですね。
このように同じネズミでも環境によって尻尾が短い種類もいます。
ネズミの尻尾に毛がない理由
ネズミは長い尻尾を持っていますが、尻尾には毛がないんです。
毛がない理由は尻尾で体温調節をしているからです。
尻尾に毛がないことによって発汗をしたり熱を放出することができます。
犬が舌を出すのも同様に熱を放出するなどの体温調節のためです。
また上記のようにネズミの尻尾はバランスを取るための器官でもあります。
体を支えたり、細い場所では枝に尻尾を巻き付けることによって体を支えることもあります。
そのような働きのために、より感覚を鋭くするために尻尾には毛がなくなったことも考えられます。
今度ネズミを見る機会があったらじっくりと尻尾を観察してみてください。
毛がないのでちょっとグロテスクですよ。
でもネズミにとっては毛がないことは大事な要素なのですね。
ネズミの尻尾が切れると死ぬのか?
ネズミですが尻尾が切れることがあります。
トカゲのように頻繁に簡単にしっぽが切れるようなことはないですが、切れることはあります。
でも大丈夫!
ネズミの尻尾ですが直接命に関わる器官ではないので、しっぽがなくても生きてはいけます。
ただ尻尾の先なら問題ないですが、付け根の部分ですと出血も多いので、それによって死んでしまうことはあります。
命に別状はなくても、ネズミの尻尾は上記のようにバランス感覚の調整をする大切な器官です。ですので、ネズミが生きていく上では影響はどうしても出てしまいます。
まとめ
ネズミですが尻尾によってバランス感覚の調整をします。
また尻尾に毛がないことで体温調節をするなど大切な器官になっています。
ネズミの尻尾が切れたとしても先ぐらいでしたら命には別状はないですが、バランス感覚などには影響が出てしまうでしょう。
もしネズミを飼うことがありましたら、その尻尾にも注目してあげてくださいね。