今、アニメ・鬼滅の刃(きめつのやいば)が爆発的に流行っていますね。
個性豊かなキャラクターが鬼滅の刃の魅力でもあるのですが、その中の敵の強さを表す位として上弦と下弦というのがありますね。
これは月の様子を表す、「上弦の月」と「下弦の月」から来ているんですよね。
しかし、言葉としてはこの「上弦の月」も「下弦の月」も知っているかもしれませんが、実際どういう意味かは知らない人が多いかもしれません。
そこでここでは、知っているようで意外と知らない、上弦の月と下弦の月について解説をして行きたいと思います。
上弦の月と下弦の月の違いを簡単に説明します。
まず上弦の月と下弦の月の違いについてですが、結論からいうと、これは月の満ち欠けの様子を表しています。
月の様子には満月や三日月、新月など様々な様子を表すものがありますよね。
その中でも上弦の月と下弦の月は半月とも呼ばれ、月が半分見えている状態のものを弓(ゆみ)に弦(げん)が張られている様子にあてがって名付けられるようになりました。
そして上弦の月と下弦の月ですが、見える時間帯が違います。
月は地球の周りを回っている衛星のため、月の位置によって見える位置や満ち欠けが変わって行きます。
そして上弦の月の場合は夕方頃に南中をする位置にあり、逆に下弦の場合、日の出の頃に南中をする位置にあります。
南中とは天体が一番高く登る時のことで、中学生の理科で習いますが覚えていますか?私は記憶にございません(*´з`)
ただ上弦の月の下弦の月はパッと見て見分けがつかないことも多いです。
では続いて上弦の月と下弦の月の見分け方について解説をします。
上弦の月と下弦の月の見分け方は?
では上弦の月と下弦の月の見分け方はどうすればいいのでしょうか?
それは、月が登る時間とその時の形を総合して見分ける必要があります。
上弦の月も下弦の月も基本半月ですので、半月部分が上に向いていたら上弦の月、下に向いていたら下弦の月と思ってしまいがちですが、実はこれだと間違えてしまいます。
上記の通り、月は衛星であって地球の周りまわっているため、月が出てくる時間も沈む時間も異なります。
そして月が出てくる時と沈む時で月の傾きも違うので、単純に上下で上弦の月と下弦の月で分けていたら間違ってしまいます。
上弦の月の見分け方としては、昼間に東の空から登り、半月が上を向いており、深夜に西の空に沈む、その際は半月が下に向いています。
下弦の月の場合は、深夜に東の空に登り、その際には半月は下に向いている。そして昼間に月が沈みますが、その際は半月は上を向いています。
このように上弦の月と下弦の月で見える時間や傾きが変わってくるので、しっかり覚えておきましょう。
上弦の月と下弦の月に意味あるの?
では、そんな上弦の月と下弦の月ですが何か意味はあるのでしょうか?
結論から言えばあまり意味はありません。
名前の響きがとても綺麗で歌詞や題名に使われることはあれど、上弦の月だから下弦の月だからどうこうという意味は特にないです。
また満月の場合は人が凶暴になって事件が起きるなんて時々聞きますが、これもスピリチュアルなものに過ぎず、上弦の月、下弦の月にはこのような迷信はありません。
ただ月を弓に例えるのは綺麗ですよね。
昔は今のような人工的な明かりもないですし、娯楽もありません。
なので、毎晩綺麗な月を見て楽しんでいたのかと思います。
そのような過去の人の考えが今も残っているというのはとても素敵ですね。
まとめ
上弦の月と下弦の月の違いや見分け方については、なんとなくでもいいのでわかったと思います。
天体は自転や公転、地軸の傾きなど様々な要素が絡み合って見方も変わってくるので、すぐには理解しずらいかもしれません。
しかし、そんな時は実際に星を見てみるのが一番です。
実際に星を観察して体感してみるのが星を理解するのには一番理解しやすいと思います。
ぜひこの機会に休日にはお子様と一緒に天体観測をしてみてはいかがでしょうか?