車を運転されるかたは駐車違反をしたり、駐車違反をしていた車を見かけたりした経験があるのでは無いのでしょうか。
ちょっとのつもりで駐車して戻ってきた時に駐禁ステッカーを貼られてしまい困ってしまったり、やむをえない事情で一時的に駐車した方もいることでしょう。
特に子供、妊婦が駐車違反の原因だったとして、こちらの正当性を主張せず罰金だけ払えばすむのでしょうか。
じつは駐禁にならないケースもあります。
そんな時の弁明書の書き方を紹介したいと思います。
もくじ
弁明書の書き方と駐車違反したときの例文を紹介
では、弁明書の書き方と駐車違反した時の例文を紹介します。
駐車違反の弁明書の書き方は「全面是認」や「一部否定」、「全否定」で少し内容が変わります。
是認=ぜにん
と読みます。
全面是認は自分が行ったことを全て認める内容になります。
認めた上で処分内容を軽くして欲しいと書く事が大切です。
特に今後も同じことを繰り返さないようにするためにはどのようにするのか、意気込みを書きましょう。
また文章は読みやすい内容を心がける事が大切です。
一部否認の場合は事実と異なる部分がある場合に使います。
適切に間違っている部分を指摘して訂正をします。
その時に事実もきちんと説明することが大切です。
多少法律上の知識もあったほうが良いでしょう。
弁明書を書く前に過去の文章をネットで検索して参考にすることをおすすめします。雛形に自分のケースをあてはめてみて足りない部分を補い文章を完成させてみましょう。
第三者に添削してもらうことも一つの方法です。
全面否認の場合、処分の中止、取りやめを求め、事実と異なる場合に使用します。
全面否認は事実と異なることを証明するために証拠を集める必要があります。
全面否認の場合弁護士と相談が必要になります。
相談する際は自分が正しいことを全て話し、どのように弁明書を書いたら良いのか確認しましょう。
基本的に弁明書には決まった形式がありません。
自ら作成して公安委員会に提出することになります。
全く書いたことがない人は雛形や例文を参考にしてみると良いでしょう。
最低限記載しなければいけない事項があり、氏名・住所、連絡先、弁明の件名、弁明の内容は必ず明記しましょう。
提出期間がある場合は期日を守りましょう。
提出期限を守ることによって処分が軽くなくことがあります。
弁明には全面是認や一部否認、全否認があり、自分の場合はどれに当てはまるか考えて弁明書を作成する必要があります。
弁明書は通知書に記載されている公安委員会に提出することになり、弁明通知書が届いてから約1〜2週間が期限になります。
基本的に「トイレに行っていた」とか「自動販売機で飲み物を買っていた」等の弁明は通りません。
駐車違反した時の例文ですが、まず自己の違反行為を簡素に述べて、それに対する謝罪の言葉を明記します。
次に具体的な違反行為の内容を分かりやすく説明します。
違反行為について改善できるところがあれば、どのようにしたら改善できるか自分の意思を述べます。
最後に反省の気持ちと今後同じ違反行為を繰り返さないことを誓い謝罪の言葉を述べてまとめましょう。
駐車違反の弁明書の書き方、子供に理由がある場合の具体例
子供に理由がある場合の弁明書の書き方ですが、どのくらい子供に緊急性があったか書く事が大切です。
弁明書を提出したからといって必ずしも認められるとは限りませんが、仮に子供の命に危険が生じて一刻も争う場面であれば認められる可能性があるかもしれません。
その場合駐車場が満車で止める場所がなくやむをえず病院脇に駐車してしまったことを書き、病院で支払った領収書、診断書も用意しておいた方が良いでしょう。
不安であれば弁護士に相談してみることもおすすめします。
弁明が認められるかどうかは警察の判断次第になります。
駐車違反の弁明書の書き方、妊婦の場合の具体例
妊婦の場合も緊急避難しなければいけないほどの状態であれば認められる可能性はあるのかもしれません。
ただし認められる可能性はかなり低いと思われます。
例えば、つわりがひどく、駐車違反をしてしまった場合、あらかじめ対策をしておけば違反をしなかったのではないのかという見解があります。
緊急用に車内やバッグ内にエチケット袋を常備するとかタクシーを利用するとかの対策が取れたはずです。
妊婦の場合は運転中に突然気分が悪くなることがあるのはある程度承知の上なので、正直に弁明書を書いて認められるかどうかは正直なんとも言えません。
まとめ
いろいろ駐車違反の弁明書の書き方について解説しましたが、1番の対策は「放置」しないことです。
駐車違反で弁明書を書いても認められることは難しいでしょう。
駐車違反にならないように車を降りる際は必ず有料駐車場に入れる、やむをえず道路に駐車する場合は車内に誰かいてもらう事が大切です。
どうしても誰もいないのであれば1分以内に戻れる場所に停車していつでも車を見られる状態にしておきましょう。