最近はいろいろと家にいることも増えましたよね。
そんなおうち時間のお供となるのは、やっぱり読書ですよね。
そんな中でも、純文学の最高峰を決める、芥川賞
大衆文学の最高峰を決める、直木賞
毎年テレビなどで受賞の様子がよく映っていますよね。
芥川賞と直木賞は毎年2回、上半期と下半期に発表されます。
上半期は7月中旬
下半期は1月中旬
午後4時から選考委員会が開催され受賞作を選び、まず芥川賞から午後6時頃に公表されることが多いです。
続いて直木賞が午後6時半~午後7時に発表されます。
そんな有名な芥川賞ですが、その裏側ってよく知らない方もいますよね。
選考している人や受賞作家がその後どうなったのか気になりませんか?
芥川賞の選考委員は2020年は誰?
芥川賞の選考委員は女性3人、男性6人の9人です。
1人ずつ紹介していきます。
- 山田詠美さん
中山美穂さん主演のドラマ
「賢者の愛」 などの原作を手掛けられています。
- 吉田修一さん
2016年の映画「怒り」は吉田修一さん原作です。
とっても話題になりましたよね。
- 小川洋子さん
「博士の愛した数式」がベストセラーになりましたよね。
- 奥泉光さん
なんと作家業だけでなく、近畿大学の教授も務めている方なんです。
- 川上弘美さん
初老の男性と中年の女性の淡い恋を描いた「センセイの鞄」がベストセラーになりました。
なんとドラマ化もされているんです。
- 島田雅彦さん
俳優、法政大学の教授も兼任されている多才な方です。
「日本のいちばん長い夏」などが話題になりましたね。
- 松浦寿輝さん
詩や評論、文学など広いジャンルで活躍されています。
東京大学の教授もやっていたようです。
教授をしている人、多すぎますね(笑)
- 堀江敏幸さん
数々の文学賞を受賞されている方です。
日本語の使い方が上手と評判です。
- 平野啓一郎さん 第120回芥川龍之介賞(『日蝕』)
この方は2020年の上半期から選考委員に加わりました。
最近、「マチネの終わりに」という映画が公開されました。
これが平野さんの作品の初映像化だそうです。
なんと山田詠美さんと島田雅彦さん以外は、みなさん芥川賞を受賞されたことがあるんです。
山田さんも島田さんも候補には入っていますし、直木賞なども受賞されています。
力のある作家さんが集まっているというわけです。
芥川賞作家はその後、売れない理由は?
芥川賞を受賞した作品はその後、あまり売れないものも多いみたいです。
賞を受賞したのに不思議ですよね。
これは、芥川賞が「純文学」に与えられる賞だからでしょうか。
直木賞は「大衆文学」に与えられます。
「純文学」は、芸術性や形式が良い小説のことです。
一つのテーマに基づいて書かれることが多く、内容も少し難しいんです。
「大衆文学」は、娯楽性や商業性がある小説です。
この場合、ストーリーや話の展開を意識して書かれることが多いんです。
ですから、芥川賞は直木賞の作品に比べて映像化が少ないようです。
この10年くらいを比べると、直木賞の1/2ほどしか、ドラマ化、映画化がされていません。
そうすると、世間からもあまり注目されずに、本の売り上げが落ちてしまうこともあるみたいです。
せっかく賞をとったのに作家の道のりは険しいんですね。
中には芥川賞をとった後、1冊しか本を出版していない、という作家さんもいるみたいです。
まとめ
それではまとめてみます。
- 芥川賞は午後6時頃から、直木賞はその後午後6時半ごろから発表
- 選考委員は女性3人男性6人の計9人
- 平野啓一郎さんが次の芥川賞から選考委員になる
- 芥川賞はドラマなどの映像化が直木賞よりも少ない
- 芥川賞受賞後あまり本を出版していない作家さんもいる
今年の芥川賞受賞作が気になりますね。
映像化が少ない分、思う存分読書を楽しみましょう!