葉っぱの半分が白くなることで有名な水草の半夏生(はんげしょう)ですが、うまく葉が白くならないこともあります。
「これって何かの病気なの??」
と、ちょっと不安になりますが、ちゃんとした原因があります。
もちろん、白くする対策もあります。
半夏生は白くならないとただの草…って感じでさみしいですよね。
この記事では
- なんで半夏生が白くならないのか
- なんで半夏生は葉が白いのか
- 上手な半夏生の育て方
をまとめています。
半夏生が白くならない原因はこれです!
主に夏に見かける半夏生(はんげしょう)、誰でも1度は見たことがありますよね。
画像を見れば「あーーーあの水草のこと?」ってピンとくると思います。
半夏生の名前は夏至から11日過ぎた時期を半夏生と呼びますが、この時期に花を咲かせるためこの名前がつきました。
花の咲く頃になると、花をつける穂のすぐ下の葉が何枚か付け根の部分から先端にかけて白く変色します。
ちなみに、花の時期が終わると元の緑色に戻ってしまいます。
半夏生はつぼみがつくことで葉が白く変化します。
そして白くなるのは花の咲くシーズンだけです。
なので、ずーっと葉が白い状態ではないということです。
半夏生の葉が白くならない…なんで???
と考える前に、「花が咲き終わったんじゃない??」と思い返してみましょう。
花も咲き終わってないのに葉が白くならないのなら、まずはつぼみがつくことを目指しましょう。
つぼみは「窒素肥料」が過剰になると できにくくなり、葉や茎がたくさん生えてきます。
植え替えの際の肥料を窒素の割合の少ないもの、または遅効性の化成肥料を少し使うくらいにしてください。
大事に育てていると、ついつい肥料をあげたくなってしまいますよね。
でもそこはぐっと我慢。
とにかく開花までは窒素肥料は少なく。
あとは開花後に液肥などをあげるようにしましょう。
これで葉が白くなるはずですよ('◇')ゞ
というかなんで半夏生の葉はなぜ白いの?
でも半夏生ってなんで白くなるの?と不思議に思いますよね。
半夏生の葉が白くなる理由にはいくつかの説があります。
- 1つ目は虫を誘うためという理由。
半夏生は花粉を虫に運んでもらう花です。
葉っぱを白くすることで虫を誘えるように進化したのではないかと言われています。
半夏生の花は穂の形で小さめなので、葉っぱが真っ白になっていたほうが目立ちますね。
- 2つ目は植物の苞(ほう)になりきれていないという理由
苞とは、つぼみを包むように変化した葉っぱの部分です。
アジサイとかも苞がありますね。
半夏生は花の根元の何枚かの葉が白くなります。
この部分は、実は苞(ほう)になろうとしていると言われています。
- 3つ目は葉緑体が発達していないというもの。
植物は葉緑体があると緑色に見えますよね。
半夏生は遺伝子の問題で花が咲く時期に葉緑体が発達していないとも言われています。
葉を調べると葉緑体に当たる組織はあるそうですが、その組織は発達できずに、はなびらと同じ状態になっています。
半夏生の花が受粉を終えると葉緑体が発達しはじめるそうです。
実はそれでも濃い緑色にはならずに薄い緑のままです。
半夏生の葉が白くなるにもワケがあったんですね。
半夏生の上手な育て方
あなたは半夏生って育てるの難しそうと感じていませんか?
この記事でその不安材料解説しちゃいます('◇')ゞ
- 栽培環境
直射日光はNG、でも光は入ってくるような日陰が適しています。
明るいほうが葉っぱが綺麗に白くなるそうです。
また、水草の1種なので湿気が多い場所がいいようです。
- 水やり
半夏生は乾燥厳禁です。
常に土に湿り気がある環境を好むので、株の根元が少し水につかる状態でも育てられます。
地植えの場合は池の周辺やビオトープ、水連鉢などで育てた方がいいかもしれません。
土は水生植物用のものか、水はけ良く保湿性の高いものを選びましょう。
鉢植えにする場合は大きめの鉢に植えて、下に受け皿を用意。
受け皿に常に水が溜まっている状態を保ってください。
- 肥料
葉を白くしたい方はとにかく窒素は避けましょう。
あまり肥料をあげなくてもよい状態になります。
- 病気・害虫
目立った病害虫の発生はほとんどありません。
育てやすいですね。
また、半夏生は寒さに弱いのでそのシーズンに植え替えるなら寒い日は避けましょう
まとめ
今回は半夏生についてまとめました。
- 窒素が入っている肥料を避け、つぼみをつける
- 葉が白くなるのは花のシーズン(夏至ごろ)だけ
- 水を絶やさないで育てる
- 直射日光を避けた明るい場所がよい
このポイントを意識して半夏生の白い葉を楽しみましょう。