お月見ってちゃんとやってますか?
うちでは毎年こういった行事は欠かさずにやっています。
中秋の名月と呼ばれるお月見の日には、お団子を食べながら月見というのも風流なものです。
しかし、考えてみれば、どうしてお月見の際にはお団子を食べるのでしょうか?
当たり前にありすぎて逆にわからないですよね( 一一)
また、お月見でお団子を乗せる台や飾りの意味なども合わせて気になります。
ここではお月見のお団子を乗せる台や飾りの意味、お供えをする理由について解説をしたいと思います。
お月見のお団子の乗せる台の名前(穴の意味など)分かる?
まず、お月見のお団子を乗せる台ですが、名前はなんというのかわかりますか?
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、お月見のお団子を乗せる台は「三方(さんぽう)」と言います。
三方は三宝と書くこともありますが、こちらは読み方も同じですし、どちらでも構いません。
三方の名前の由来としては、台座部分についている板に三方向で穴が空いていることから三方と呼ばれるようになりました。
三方自体はお月見以外にも神事の際にはよく使われており、神社などでも見たことがある人が多いと思います。
三方の歴史は古く、古代の時代からも使われていたそうです。
三方の材質はヒノキを使うのが一般的です。
そして、穴が空いてない台座の部分を月に向けてお供え物をします。
台座に空いた穴は、「刳形(くりがた)」、「眼象(げんしょう)」と呼ばれます。
これらの形は宝を意味する形になっており、神事にふさわしい縁起の良い形とされています。
お月見の飾りの意味は?
三方の意味などが分かったところですが、お月見には他にも飾りがありますよね。
お月見にはススキを飾ることが多いですが、これにはどのような意味があるのでしょうか?
結論から言えば、ススキは豊作祈願の意味が込められています。
ではこちらも詳しく解説をしていきたいと思います。
お月見の頃は秋も深まっており、稲の収穫シーズンになります。
ですので、豊作祈願をしたいのですが、まだ稲の収穫は終わっていないため、その代わりに形が似ているススキを一緒に供えることで豊作祈願の意味が込められるようになりました。
また、それ以外にもすすきには魔除けの意味も込められています。
神聖なものでかつ稲に似ているということで、お月見にはススキが一緒に供えられるようになったのですね。
ススキ以外にも野菜を供えて飾り付けをする場合もあります。
それは、お月見はもともと中国の文化であり、最初のうちはお団子ではなく芋を食べていたことが由来となっています。
お月見が日本古来の文化でなく中国由来だったとは意外ですよね?
お月見で団子食べるのはなぜ?
ではお月見で団子を食べるのはなぜなのでしょうか?
その答えは、お団子が月に似ているからです。
月は古くから神聖なものと考えられており、神が住んでいると考えられていました。
古典からかぐや姫があるように、昔の人も月が特別なものだと考えられていたことがわかりますね。
またお月見である中秋の名月を迎える頃に稲の収穫を行うことから、月の神様であり月読命(つくよみのみこと)は農耕の神であったと信じられていました。
そんな月にいる神様のご利益をもらい、今年の農作物への感謝と来年の豊作祈願を合わせて、月に形が似ているお団子を食べるようになりました。
お団子はおいしいだけでなく、月の神様の力を分けてもらう大切な意味が込めらています。お団子を添える意味が分かるとなんか納得ですよね。
花より団子ならぬ月より団子で、お月見でお団子を食べるのは良いですが、しっかり意味を理解した上で食べるとよりおいしく感じるのでは?
まとめ
お月見のお団子を乗せる台や飾り、またお団子を食べる意味について納得できたと思います。
お月見の歴史は古く、昔の人も月に思いを馳せていたと考えるとなんだかロマンチックですね。お月見は涼しくなった秋を彩る大切な行事です。
ぜひ今年の中秋の名月は、忘れずに月を見上げてみてはいかがでしょうか?
きっと楽しめるはずですよ。