海外には日本のお中元のような、季節に合わせた贈り物という風習はありません。決まった季節に物品をやりとりすることがあまりないのです。
海外のギフト文化は「何かお祝いごと」があったとき、となっています。
- 子どもが生まれたときや誕生日
- 新規事業を立ち上げたとき
- クリスマス
- 父の日、母の日
などです。
もし、日本人のあなたが外国人に対しお中元を贈ったなら、どんな反応がくるのでしょう?
国際結婚でお相手が外国の方、会社で海外の企業とお付き合いをすることになったときに、日本独自の文化であるこの「お中元」について、海外の目線からまとめてみました。
お中元を英語で説明するとこうなる。
英語でお中元は「summer gift」「midsummer gift」といいます。
サマーギフト…まんまそのままの略し方ですね(-_-)
直球のフレーズですが、Midsummer(ミッドサマー)は夏の途中という意味なので、お中元を贈る時期とピッタリですね。
外国人にお中元を説明するときには
「日本では7月頃に、日頃お世話になっている会社の上司や顧客、親類に感謝の印として贈る夏の贈り物です」
と、説明するとわかりやすいかと思います。
欧米でも親しい人には、プレゼントやギフトを贈る習慣はありますので、時期と意味を説明してあげると理解してくれると思います。
お中元の本来の意味は「お世話になった御礼」という、感謝を季節の贈り物として表現している文化ですから、英語では何度も表現しにくい、独特の感覚・感性なのかもしれません。
お中元の海外の反応が意外
海外の取引先にあまりにも高価なものを贈ったりすると、外国人によっては贈ってきたギフトの意味が解らずに勘ぐってしまい、悪い意味で受け取る人もいるようなので疑われるようなものはNGです。
日本だと、のしを付けて贈答品と見てわかるものが好まれますので、パッケージやラッピングも商品選びの重要なポイントですよね。
海外のギフトは贈るイベントに合わせたものが主流で、クリスマスならチョコレートやワイン、出産祝いならベビー用品などを選びます。
ということは、海外の人に贈るならネット通販のアマゾンでも、何の疑問も持たないで喜ばれそうですね(*^^)v
日本人相手だと「普通、アマゾンでお中元選ぶ??」なんて怪訝そうな顔されそうですが、アマゾンでもギフトラッピングを選択すれば、嫌がられないようです。
お中元にアマゾンギフトを贈られてきた人の口コミなどをまとめているので、よかったら読んでみてくださいね!
→【これは知っておきべき!】お中元の贈り物でアマゾンは失礼?贈られた人のぶっちゃけトーク(リンク)
日本のお中元商品は百貨店やスーパーでも特設コーナーが設けられ、食品や飲料、生活用品など、幅広く販売されていますから外国人から見ると不思議な光景でしょうね。
お中元は海外でも習慣があるのか?
欧米ではあまりなじみはないでしょう。
そもそも、お中元文化は中国から来ているので、少なくても中国では存在しています。
ただし日本ではお中元は「儀礼」「感謝」の意味を込めているので、中国と日本では意味が異なります。
もし日本人が欧米人など海外の方へお中元を贈ると、
「なぜ、何のイベント事もないのにギフトが送られてきたんだ?!」
と、驚かれるかもしれません。
お贈りするなら、先に説明しておくとよいでしょう。
海外では、お世話になった人や仲の良い人に御礼を伝えるには、季節に合わせたカードで気持ちを伝えます。
海外では企業間で物品のやりとりがないので、クリスマスカードやバースデーカード、happy new yearカードがいい例ですね。
欧米では「御礼に物品を渡す」という文化がないので、外国人は「御礼なら、いつもthank youを伝えているじゃないか」となるわけです(笑)
相手を敬うお中元という習慣は「謙遜の美徳」がない外国人からすれば、
お中元の「感謝」の意は「?」な習慣なのでしょうね。
【まとめ】
昔からある日本のお中元文化、外国人からすれば不思議な習慣でしょう。
現代では、お中元を贈る人も少なくなってきているといわれますが、こうしてみると、改めて日本は人情の国だなぁと感じます。
皆さんも外国人のお友達や海外の企業とお付き合いがあれば、ぜひお中元を贈ってみてはいかがでしょうか。